ソファの生地の種類・猫との相性について
ソファの生地は種類がとても豊富で、どのような生地を選んだらいいか分からないことが多いと思います。
猫を飼っている(または飼おうと思っている)となおさら判断が難しくなります。
今回は3匹の猫と暮らしている実体験をもとに記事を作ってみました。
参考になれば幸いです。
ソファの生地の種類
ソファの生地の種類は、大きく分けて「ファブリック・合皮・本革」の3種類があります。
ファブリックについて
ファブリックとは、織物のことで、一般的には布を使った製品を指します。
3種類の中ではもっとも素材やカラーのバリエーションが多く、価格も安価なものから高価ならものまでさまざまです。
デザインの豊富さからついつい選んでしまいがちですが、猫との相性はあまり良くありません。
・良いところ
肌触りがソフトで、カジュアルな雰囲気を演出しやすいです。
夏場の蒸れや、冬場の冷たさを感じることなくオールシーズン快適に使えます。
猫を飼っているなら、布地が取り外しできて、洗濯可能なものを選ぶのがいいと思います。
ファブリックは猫にも大人気で3種類の中ではもっとも猫の満足度が高いと思います。
・悪いところ
汚れを吸着しやすく、猫の毛が絡みつきやすいです。
また粗相をしてしまう猫の場合、シミが残ってしまう可能性があります。
猫のお気に入りスポットになりやすく、布地に適度に爪が引っかかるため、爪とぎにされる可能性が高いです。
一度、爪とぎだと認識されると一瞬でボロボロにされてしまいます。
合皮について
合皮とは「合成皮革」の略称で、布地をベースに合成樹脂を塗り、表面層のみを天然の革に似せた人工素材のことを指します。
本革の製品と違い、徐々に経年劣化していきます。
種類としてはさらに「PVC素材」と「PU素材」に分かれます。
・PVC素材
PVCとは「ポリビニールクロライド」の略称です。
表面は「PU素材」より硬く、ツルツルとした肌触りです。
年月が経過すると、次第に表面が固くなり、ひび割れを起こします。
・PU素材
PUとは「ポリウレタン」の略称です。
柔らかく、もちもちとした肌触りで、「PVC素材」より本革に近い質感です。
湿度の高い場所に設置すると、水分と化学反応を起こし、表面がボロボロになっていきます。
・良いところ
本革には劣りますが、本革の質感や肌触りを安価に楽しむことができます。
耐久性が高く、水や汚れも吸着しないのでメンテナンスが簡単です。
猫との相性は一番良いと思います。
・悪いところ
使用していると徐々に経年劣化していき、最後にはボロボロになってしまいます。
夏場は蒸れやすく、冬場は冷たくなります。
高い耐久性が売りですが、猫の爪があたると引っかき傷ができてしまいます。
普段はブランケットやカバーをかけておくといいと思います。
本革について
本革は、合皮とは違い、本物の革のことを指します。
動物の皮が原料に使用されています。
種類としてはさらに「本革張り」と「総革張り」に分かれます。
肌触りや質感はよく、しっかりとメンテナンスすれば長く使うことができます。
ただし、3種類の中では一番高価でメンテナンスにも気を使うため、猫との相性は悪いように感じます。
・本革張り
座面や背もたれなど、体の触れやすい部分に本革を張り、体の触れにくい部分に合皮を張ったものを指します。
「総革張り」よりも安価です。
・総革張り
座面や背もたれなど、体の触れにくい部分にも本革を張ったものを指します。